ありがたいことに、弊社ではいくつか
クリニックイノベーション支援の顧問先をもち
月に一度お伺いするクリニックがございます。
そこで、スタッフや院長先生と業務改善委員会を
させていただいたり、
委員会でなくてもスタッフとお話をする機会を
いただきます。
クリニックの主たるメンバーがそろって口にすることばに
“自主性”というものがあります。
経営者はスタッフに、リーダーはメンバーに
もしかするとスタッフも経営者に
自主的に動いてほしい、
能動的に察してほしい、という
思いをとても強くもっていると感じます。
“ふつう、わかりますよね”
“考えたらわかりますよね”
“気づきませんかねぇ・・・”
“○○さんだったら、ここでこう言ってくるけど、
△△さんは、反応ないんですよね・・・”
“ぼくらの時代は、先輩がやってたら、
知らん顔してほうっておくなんてことありえませんでしたよね。”
などなど、自主性を求める声は、
いろんなことばを使って表現されます。
果たして
“ふつう”とは何でしょうか。
“考えたら、わかる”のでしょうか。
教えずに“気づける”スタッフは、どれほどいるのでしょうか。
本当に“無反応”なのでしょうか。
無反応にみえるスタッフと、個別に話してみたら
泣き出す、
考えたらわかるであろうことをわかっていないように
見えるスタッフと、個別に話してみたら
考えていなかった、
などの現象も多くみられます。
気づいてほしい、考えてほしいは、
少なくとも職場では、
みんなが自主性で対応してくれるものではなく
強く言えば指示、ゆるく言えば促し、
今風に言えば、動機づけが必要なのです。
自主性を求めて、ストレスをためている
現場のリーダーたちのシフトチェンジが必要です。
まずは、そのことに私たちが自主性をもって
気づくことが肝心なように思います。
そう、今の日本はもう
“伝えなきゃわからない”“言わなきゃわからない”
のです。
職場で、能動的に察する機能を充実させるには
仕組みや戦略が必要な時代になっているのです。
“自主性”が必要なのは誰だ?

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