6年間のクリニック運営の中で
いつもナースのリーダーが
愚痴る問題があります。
それは、外来1単位中にナース1人
あたりが対応する患者数の
不公平問題です。
うちのクリニックは整形外科である
ことから、処置室に3ベッド➕1手台、
1診(1ベッド)、 2診(1ベッド)で
最高1度に6人の患者さんの診療・処置が
進行します。
各診察室にエコーを設置しているため
どの場所でもエコー検査やエコーガイド下
の注射が行われます。
この状況に、
午前診はナース4人➕ドクターズクラーク2名
夜診はナース3人➕ドクターズクラーク2名を
繁忙が予想されるときは
ナース5名➕ドクターズを3名
診察室に配置しています。
もちろん、これだけの人材を確保
できるようになったのは最近のことで
ナースの確保にはいつも苦労しています。
そしてドクターズクラークは
カルテ入力だけでなく、助手として
患者さんの呼び入れや、注射時の着脱の
サポート、ベッドや枕のセッティング
などの業務もこなします。
受付のフロア担当が、積み上がった膿盆の
洗浄を手伝うこともあります。
この現状について、人数的には、街のクリニック
としては十分な配置と私は考えています。
が、上記の愚痴がでます。
優秀なナースが、あまりに手際よく
患者さんへの処置や指導を行なう
ことが差を作るのか、優秀でないナースが
あまりに手際が悪く、お1人お1人に
時間がかかってしまうのか、
私にはよくわからないのです。
患者さんへの看護の質は入院看護同様
7:1とか10:1とかの配置では計れない部分が
大きいです。
ナースが、患者さんと話しこんで
次の患者さんが呼べない、でも、
話した患者さんは、ちょっぴり満足されている。
外来看護の速度にこだわるナースが
いて意識してくれなければ
何時になっても外来はおわらない、
でも、話しこんだあとに満足そうに
帰られた患者さんを見て成功体験を積む
ナースが、また話しこんでしまうのを
否定する指導がよいことなのかも
わからない。
私には、どちらも必要なナースに
思えるのだけれど。
たくさん、処置をこなす側は、
忙しいので、話すことも看護だと
主張されることに対して
話の内容には、無駄があったと指摘する。
どれも正しくて、いつも困る。
人としてみると、早い方も遅い方も
すてきなナースだったりする。
ここで不思議なのが、
受付やリハビリ助手さん、
ドクターズクラークからは、
私のほうが患者対応・カルテ入力が多く
大変だった、イライラした、
混んでいるのに話し込むなんて!などの
不満や愚痴を聞いたことがない。
仲がよいのか?不満だけど口にしないのか?
能力差として、解決できる問題ではないと
いう捉え方なのか?
専門職じゃないから?
患者さんをお待たせしないように
さっさとできることは
さっさとする、という院長の方針を
理解できていないスタッフがいるようには
思わない。
本当に、難しいと思う今日この頃である。
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